グローバルな求人情報検索エンジン「Indeed」の中の人にリクルートに就職することについて聞いてきた(前編)

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Indeedというサービスを知っている読者はまだ多くないかも知れない。2012年にリクルートグループに加わった米Indeedが展開する求人情報検索エンジンで、世界中の会社情報を収集し、求職中のユーザーがあたかも「就職情報版のGoogle」のように欲しい求人情報を検索できる。

今回は、このIndeedで品質管理の責任者を務める細川貴英(ほそかわ・たかひで)さんに話を聞いた。細川さんはリクルート4年目、ウェブ採用の1期生で、大学在学中に技術書を出版したり、現在週末ラッパーとしても活動するユニークなエンジニアだ。聞き手はまつもとあつし(後編はこちら)。

 

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就職情報版のGoogle=Indeed

――まずIndeedとはどういうサービスを運営している会社なのかを教えてください。

細川:Indeed.comという世界最大級の求人情報検索エンジンを運営しています。就職活動にGoogleのような汎用の検索エンジンを使うと、求人以外の情報がたくさん紛れ込んでしまい、必要な情報になかなかたどり着けません。Indeedでは独自の技術で求人情報だけを検索対象にしているのです。

――リクナビのように企業が情報を登録するのではなく、あくまで自動的に情報を集めてくる(クロールしている)というわけですね。

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――飲食店などの情報をクロールして集めるようなデータベース検索サービスは検索結果の品質担保が本当に大変だと聞きます。ユーザーからの期待値がGoogle並みということもあり得ますよね。

細川:はい、みなさんもしかしたらデザインがしょぼいと思うかもしれませんが、その裏にある技術が本当にすごいですからね。働いているエンジニアの質に自信を持っています。言語のほとんどのプロジェクトでJavaを使用していて、すべて社内で開発しています。求人情報といっても企業によってその書式がさまざまですし、ユーザーが検索キーワードとして入力する言葉も多様です。給料や勤務地などの求人データを正しく読み取り、検索結果として適切な順序で表示させるために高度なノウハウが必要ですが、そこには自信があります。

わたしが担当している品質管理の部分で、Indeedがオープンソースとして公開もしているProctorというフレームワークでA/Bテスト(サイト訪問者によって異なる画面を表示し、適切なユーザーインターフェイスを検証する手法)を実施し、ユーザーインターフェイス(UI)を常に最大の効果を上げられるようにチューニングしています。

組織としてのIndeedの大きな特徴の1つとしては、全てにおいて「データドリブン」であること。例えばUIの変更も必ずこのA/Bテストを経ます。そこで効果が認められたものだけを本番環境に反映するんです。デザイナーや技術者の勘に頼った判断をしません。この信念は、いわゆるプランナーと呼ばれるような役職が存在しないことにも表れていると思います。

そういったデータドリブンな日々のチューニングの積み重ねで、現在日本も含む世界50カ国以上26言語でサービスを展開し、毎月1億人以上のユニークビジターを獲得するに至っています。

――完全内製でデータドリブンというのは、なんだかリクルートのイメージと異なりますね。

細川:そうかも知れませんね。Indeedは2012年にリクルートグループに加わりましたが、リクルートのイメージや既存のやり方とは違うからこそ、Indeedからたくさん学ぶことがあります。確かにリクルートって営業が精力的に取引先を開拓して、その情報をWebや雑誌にまとめていくというイメージが強いかも知れません。グループとしてもそういう強みを生かしつつ、数年前からテクノロジーに投資していくことを宣言していて、Indeedはその分かりやすい例と言えると思います。

2016年度Indeedの新卒採用はこちらから

後編に続く)