入社5年目、3つのポイントで成功させる引っ越し先の選び方

rellocation

新卒入社したてのころ、何も知らない都会でどこに住んで良いかわからず、学生のときに住んでいた住居にそのまま住み続けている方もいれば、あわてて飛び込んだ不動産屋の勧められるままに決めた住居に決めて、なにかしっくりこないと感じていた、という経験を持っている方も多いのではないでしょうか。実際、個人の観測範囲ではありますが、「転居しました」と人事に申告してくる人に「入社5年目」が非常に多いのも現実です。しかし、その引越、本当に満足いく物件を選んでいるのでしょうか。今回は「入社5年目の引越」での失敗例を挙げながら、引越先の、上手な選び方を解説します。

失敗例1:「駅から3分、乗り換え1回、通勤30分」のワナ

エンジニアのAさんは、とにかく深夜労働が多く、せめて「通勤時間だけは短くなる物件」を探していました。見つけた物件は、部屋の雰囲気もまあまあで、路線検索での通勤時間は「駅から徒歩3分、乗り換え1回、所要時間30分」。現在の通勤時間の約3分の1になると思い即決しました。これで通勤地獄から解放される…と思っていました。

しかし、初日の通勤でたった1回の乗換駅であるX駅でAさんは唖然。通勤ラッシュでごった返す地下3階ホームから地上4階ホームまで、途中の階段も交えて、所要時間20分の大移動が待っていました。結局、通勤時間は電車に乗っている時間こそ30分ですが、合計通勤時間1時間、そのうち歩いている時間が30分という大失敗の立地選びをしてしまいました。

■解説
Aさんが失敗したのは、電車の路線図や交通網の図、そして路線検索結果だけで判断してしまったことです。中には他線と10分以上離れている京葉線東京駅のように、とんでもなく乗り換えが不便な駅もあります。これを踏まえて、一回実際に会社から転居候補地まで、通勤時間帯に、模擬通勤してみることを強くお勧めします。電車の混み具合や終電の時刻の確認も要チェックポイント。例えば、深夜急行バスで帰れる駅だったら、終電を逃した後のタクシー代が軽減されますよ。

失敗例2:不動産会社イチオシ!の物件のワナ

WebデザイナーのBさんは上京時から気に入っているC町で住むことを決めていました。物件探しのため、C町の繁華街にある不動産会社に入り、膨大なファイルをめくるところから物件探しを始めました。いい加減ファイルを見るのに疲れていると、店長がこそっと、「イチオシの物件がある」と漏らしました。早速行ってみると、確かにC町から少し離れてはいますが、閑静な住宅街で物件も立派な物。多少家賃は張りましたが、この物件に住むことに決めました。

そして、住んで2カ月後にBさんは唖然。すぐ近所に、ずっと空き屋になっていて、しかも現在の住居より2万円も家賃が安い物件をインターネットの住宅情報サイトで発見してしまったのです。その差は年間24万円。Bさんは非常に高い借り物(買い物)をしてしまったことを後悔しています。

■解説
不動産会社にいきなり飛び込むことは、地図も持たずに砂漠に突入するのと同じ行為です。いまはインターネットの住宅情報サイトの方が不動産会社の持つ端末より、情報検索が優れているとまでいわれています。住宅情報サイトで下調べしてから、目的の物件を複数チョイスした上で、それぞれの物件を仲介してくれる不動産会社を回ることが正解です。つまり、1件の不動産会社に複数の物件を見せてもらうのではなく、「不動産会社に入って、あらかじめ調べておいた目的の物件がなかったらおしまい!」と割切るのです。これで「イチオシ」による急な決定での後悔を減らせます。

失敗例3:きれいだと思っていた物件、実は…

ディレクターのDさんは、社内でも有名な清潔好き。選んだ部屋も築5年のきれいな内装の物件、しかも好立地という物件でした。しかし、住んでみてから、内情はひどいモノであることが判明、ゴミ捨て場は散らかし放題、常駐しているはずの管理人も注意しない。夜中に騒音の鳴り響く住環境でした。とんでもない環境に、Dさんは再度の引越を余儀なくされました。

■解説
まず物件を内見するときは、ゴミ捨て場や郵便受けなど、共有部分がきれいになっているかをチェックして、すでに住んでいる住民の人となりを確認することが大切です。ゴミ捨て場等は内覧ではなかなか見えるところではないため、あえて見に行く必要があるのです。Dさんはそれを怠ってしまったため、再度の引越をする羽目になったのです。隣人がどんな人か、不動産会社を通じて、管理人か大家さんに聞いておくようにお願いしておくのも、この事例のようなミスマッチを防ぐ一つの方法です。


いかがでしたでしょうか。引越一つとっても人生が変わってしまう大切な人生のターニングポイントとなりうるのです。例えば、電車で座って通勤したければ、末端の始発駅だけでなく、車両基地のある始発電車が発車する駅を選んだり。会社を移転させることは一社員の力では無理ですが、自分が移転して好環境にすることはいくらでも可能なのです。それを実現するのが、インターネット物件情報サイトでの下調べと、現地の綿密な調査、そして通勤ルートの確認なのです。「入社5年目の引越」を失敗しないために、この3ポイントを忘れずに。