筆記と録音を同期させるガジェット「Livescribe wifiスマートペン」

140618livescribe01_580

会議、商談、業務連絡……、といったビジネスシーンで起こりがちな「言った言わない」のトラブル。それを防ぐには、相手にもわかるようしっかりメモを残すのが基本ですが、タチが悪い相手だとなおも「言ってない!」と押し切られそうになることがあります。

そんな場合に備え「転ばぬ先の杖」ならぬペンとして、ビジネスマンに携行を推奨したいのが「Livescribe wifi スマートペン」(ソースネクスト/1万8000円)。

これは録音機能内蔵のボールペンと専用ノートをセットで使うデジタル筆記用具。スマートペンで手書きした文字や図形がデジタルデータとして記録される……、というところまでは従来のデジタルペンと同じですが、ほかのデジタルペンと圧倒的に違うのは、その使い勝手の手軽さです。

なぜならば、Livescribe以前のデジタルペンは、ペン本体とは別に受信ユニットなる端末を、ノートの上辺に取り付けなくてはいけなかったから。描画中にペン先から出る超音波を、受信ユニット側にある2カ所のポイントで受け取ることで、あたかも三角測量のように、ペンの軌跡を記録していたわけです。

この方式であれば愛用ノートでも、チラシの裏でも、どんな紙に書いた文字でもデジタルデータ化できるのがメリットですが、逆にページが変わるたびに受信ユニットを取り付け直さないといけませんし、「ページ送り」ボタンを押さないとデータが上書きされて大変なことになります。何よりページを戻って書き足すことも不可能です。

その点、Livescribeは専用ノートながら、ペンとノートだけで手書き文字がデジタル記録が可能。どうしてこんなことができるのか? という種明かしは後回しにして、ここからLivescribeのメリットを列記します。

  • まず、ペンとノートだけで手書き文字がデジタルデータになる
  • ペンの内蔵マイクにより、音声も同時に録音できる
  • 録音後、メモした部分をペンでタッチすれば内蔵スピーカーから再生される。繰り返す、録音後、メモした部分をペンでタッチすれば内蔵スピーカーから再生される

一度読んだだけでは、きっとご理解いただけないかと思い、くどいようですが2度書きました。そう、録音した音声は「『このメモを取っていたあたりの音声が聞きたい』と思った部分(あくまで紙のノートですよ!)をスマートペンでタッチするだけで再生」されるのです。

そもそも録音開始の操作自体も、専用ノートの各ページに印刷されている「Record」アイコンをペンでタッチする摩訶不思議な方法。

  • 電源以外の操作は、専用ノートに印刷されたアイコンをペンでタッチして行う

「録音」「一時停止」「停止」はもちろん、音声再生中の「少し戻る」「少し進む」(Jump)、タイムバーによる「頭出し」、「再生スピード」、「音量」も全て専用ノートに印刷されたアイコンをペンでタッチするだけ。

あらためて、なぜこんなことができるのか?

それは専用ノートに細かく印字されほとんど見えないドットのおかげです。ドットパターンは、ページごとはもちろん、エリアごとに全て異なっているため、それをペン先にある赤外線カメラで読み取ることで、受信ユニットがなくても手書き文字をデジタル化でき、またタッチによる各種操作ができるというわけなのです。

そこでよく投げかけられるのが「ノートがお高いんでしょう?」というご指摘ですが、200ページで1冊500円なので、決して法外な値段というわけでもありません。

これで「言った言わない」問題は解決するはずですが、窮鼠猫を噛むとばかりに、証拠音声の再生中にペンをへし折られたり、専用ノートを食べられたりなど、強引なもみ消し行為がないとも限りません。しかしLivescribe wifi スマートペンには──

  • Wi-Fi経由で、文字と音声のデータをEvernoteに自動アップロードできる

という機能もあるのです(500MB/月まで)。これならペンやノートをなくしてもデータは残りますし、ペン本体の記憶領域(2GB)が少なくなっても、ペン本体のデータは消去することができます。

140618livescribe02_580

全く新しいメモ体験を提供してくれる次世代文具ですが、惜しむらくは、速攻で紛失しそうなペンキャップと、お世辞にも書き味が良いとは言えないペンカートリッジ(これまた専用品)でしょうか。

ともあれ「言った言わない」問題のみならず、通常業務からモニター調査、語学学習まで広範に使えるLivescribe wifi スマートペン。ビジネスマンならチェックしてみてはいかがでしょうか? ちょっと褒めすぎた感もあるので「広告?」と疑った人もいるかもしれませんが、これは純粋なレビュー記事です、念のため。