IT技術の最先端「3Dプリンター」でうまい棒をつくってみた

こんにちは。サカイエヒタです。

突然ですがみなさま、棒は好きですか。日本で一番有名な棒といえば、そうです「うまい棒」です。

消費税が上がっても「10円」という良心的な価格。しかも、その名前の通り「うまい」というすごいヤツです。もはや棒業界においては「マツイ棒」と並ぶ発明です。

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我が編集部では、この素晴らしい棒「うまい棒」の支給が福利厚生に含まれており、編集部員たちは毎日うまい棒を「うまいなあ、うまいなあ」と頬張っています。10円という価格でここまで編集部員たちの士気を上げるコスパの良いうまい棒。世の経営者のみなさんにオススメです。

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さて、この10円のうまい棒。自分で作ることってできないんでしょうかね。仮に10円以下で大量生産が可能となれば、ますますコスパ的にもうまい棒なわけです。早速編集部員の長橋くんにお願いしてみます。

サカイ「なあ、うまい棒作ろう」

長橋「どうしたんですか急に……しかも自作うまい棒はいろんな方がすでに作ってますよ

サカイ「斬新な、今っぽい作り方でやってみよう」

長橋「なんですか今っぽい作り方って」

そこで思いついたのが、なにかと話題の3Dプリンター。銃をプリントするのではなくうまい棒をプリントするなんて、なんてハッピーな話だろうか。

長橋「でも、そのうまい棒食べられませんよね」

ということで、3Dプリンターが気軽に使用できる渋谷の「FabCafe」に長橋くんと行ってきました。

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「FabCafe」では、3Dプリンターの他にも「レーザーカッター」や「カッティングマシン」などのハイテクな機械を使って自由に「デジタルものづくり」を楽しめるそうです。

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オシャレな店内

まずはスタッフさんと相談。
長橋「すみません、うまい棒を3Dプリンターで作りたいのですが……」

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スタッフさん「うまい棒ですか……。今までそういうものは作ったことがないのでできるかどうか分からないですが、まあとにかくやってみましょう!」
ちょっと先行き不安ですが、ここはプロに任せてみることにします。

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「うまい棒」を上手にスキャンできるように、紙粘土と竹串を使って立たせます。

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最初に「うまい棒」を3DデータとしてPCに取り込むため「3Dスキャナ」を使います。
PCのプレビュー画面を見ながら、物体をなぞるようにスキャン。

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おお!「うまい棒」がデータ化している! なんだかうまくいきそうだ!

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と思ったら……クラッシュしてる……。
スタッフさん「四角い紙を敷いてスキャンしていくとだんだんズレていってしまうんですね。ここからは丸く切った紙を使用してみます」

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今度こそ。

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あれ! うまい棒が3本に!

スタッフさん「うーん、難しいですね……。これは過去最大級に難しいです。半分はスキャンできるのですが、すべてをスキャンすることは困難かと思われます」

うまい棒は小さくて均等な形(円柱型)なのでスキャナがうまく読み込んでくれず、どの角度から見ても特徴と言える特徴がないので、半分以上読み込めないとのこと。

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人はでこぼこが多いので比較的簡単なのだそう。

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スタッフさん「少しやり方を変えてみます。一気にスキャンしないで、スキャンできた半分と半分をくっつければなんとかできるかもしれないです」

スタッフさんは「うまい棒を3Dデータ化させるため」のさまざまなアイデアをたくさん出してくれる。たぶん人類史上初めてのアイデアである。そしてこの先も決して使われないアイデアだろう。人類史に残ることのないアイデアを惜しみなく使う贅沢。本当に申し訳ありません。

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3Dデータを別のPCに移動して、あれとこれをくっつけます。

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おお!
なんかそれっぽいものができた!!

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と思ったら……あれ?
なんですか、その微妙な面持ちは。

スタッフさん「大変言いづらいのですが、うまい棒を3Dプリンターで出力することはできません」

えぇ!!
嘘でしょ、だってなんかさっきできそうだったのに……!

スタッフさん「2つくっつけてスキャンすることはできたのですが、根本的な問題点として、うまい棒はスナック菓子なんです。空洞が多過ぎるスナック菓子は、プリンターで出力しようとしても固形物として出てこないのです。しかも中心には穴も空いていますし。このまま無理に出そうとするとゴミのようなものしか出てこないのです」

ゴ、ゴミ……!?
うまい棒を3Dプリンターで出力しようとすると、ゴミが出てくる。
その事実を受け入れられず無理矢理哲学的な捉え方をしようとしたが、さすがにこれはそのままの意味だ。

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確かによく見ると空洞が多い

人間の心臓を作れるかもしれないとも言われてる「3Dプリンター」だけれど、10円の「うまい棒」は作れない……。

「うまい棒」、そして「やおきん」恐るべし。

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こじつけのようですが、「うまい棒」のおかげでスタッフさんとも仲良くなれました

子どもの頃から慣れ親しんだ「うまい棒」。
しかし「うまい棒」には僕らの知らない新たな可能性が眠っていたのです。
たった10円、されど10円。その奇跡を今後も噛み締めたいと思いました。

【結論】
うまい棒を3Dプリンターで作ることは難しいが、FabCafeのスタッフさんたちはやたらかわいい。

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サカイ「うまいね」長橋「おいしいですね」

取材協力:FabCafe
渋谷区道玄坂1-22-7
03-6416-9190

※取材に使用したうまい棒は編集部員が福利厚生としておいしくいただきました。

(サカイエヒタ)