日常の延長で英語読解力を高める、エンジニア的英語習得法

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「社内の公用語を英語に」という企業が少しずつ増えている昨今。「私の会社は大丈夫」「エンジニアはコードを書く技術があれば、そんな問題関係ない」とタカをくくっている人は、将来的に窮地に立たされるかもしれません。そこで今回は「読解力」にフォーカスを当てて、無理なく日常の延長で、英語力を高める4つのポイントをお教えします。

【ステップ1】英語への苦手意識を和らげる

そもそも英語に対する過剰な苦手意識を持っている人は、最初から「苦手意識をなくす」ことを目標にするのではなく、少しずつ「和らげる」ことから始めましょう。手始めに、興味を持てる対象の海外ニュース記事などを探してみるのが良いでしょう。

例えば、最新の技術に興味があるなら数ある技術ニュースの中から選べば良いし、プログラミングやインフラの構築など実践的な話題を探すなら技術情報フォーラムが適しています。ゲーム機やガジェットが好きなら、最新情報のリークを得意とするブログサイト(GIZMODOEngadgetSlashGearYanko Designなど)も面白く見ることができるでしょう。趣味や仕事に関連して興味を持てそうなことはWeb上にたくさん転がっています。

また、多くの大きな海外Webメディアの場合、日本語に翻訳された版が読めることがありますので、まずは、日本語で記事をチェックして、気になったものがあればその原文を見てみることから始めてみましょう。最初のうちはタイトルだけを読むのでも構いません。この段階での目標は、英語を見ることが苦にならなくなることです。

【ステップ2】身近なものを英語表示にしてみる

英語に対する拒否反応や苦手意識が緩和されてきたら、頻繁に目にするツールを少しずつ英語にしてみましょう。例えばYouTubeの動画を見るときに、英語字幕を表示するのも良いでしょう。

また、ある程度使い慣れたガジェット類、デジカメ、スマホなどの言語設定を英語に変更しておくのも、日常的に英文を目にするきっかけになるので、おすすめです。

【ステップ3】RSSリーダーで英語記事をチェック+オンライン辞書を使ってみる

学生時代は、単語帳を作ったり、ことわざや構文を覚えたりして英語を勉強したという人もいるでしょう。しかし、社会人になるとそこまで時間を割けないし、そもそもテスト用に英語を勉強するわけではありません。ですから、技術系のニュースサイトなどを上手に活用していきましょう。ここで便利なのがRSSリーダーやニュースアプリです。やり方は自分の使いやすいアプリに、チェックしたい英語サイトをいくつか登録しておくだけ。これで、アプリを使ってニュースを見るたびに少しずつ英語の見出しが目に入るようになります。

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最初におすすめするアプリはFlipboard。登録したニュースサイトの記事を読むのはもちろんのこと、SNSのアップデートも一緒に見られるため、ちょっとした気分転換にもなります。また、気になった記事を個人のブログなどにシェアするのもとても簡単。パラパラと眺めているだけでもいいのですが、例えば、朝の通勤電車で気になった見出しの記事や、意味がよくわからなかったものなどをシェアしておいて、お昼休みや帰社後の時間などでゆっくり読むためのブックマークとして使うとより効果的です。

オンラインの辞書も手軽で便利なツール。辞書を引くことを面倒くさがらずに、積極的に活用すると良いでしょう。 Weblio英辞郎 on the WEBは日本のサイトで、英和/和英の双方向で使えるもの。さらに単語の意味だけにとどまらず、使い方の例まで掲載されています。またWindows限定ではありますが、WeblioはPDFファイル内の単語の意味をポップアップで表示するプラグインも提供しています。英和辞書に慣れてきたら英英のオンライン辞書を使うのもおすすめです。 Dictionary.comは世界最大級のオンライン辞書で、無料のアプリも出しています。このサイトには辞書だけでなくシソーラス(類語辞典)英単語の知識を問うゲームなど、盛りだくさんのコンテンツが用意されています。内容も、簡単なものから難しいものまで揃っていて、誰にでも使い勝手の良いサイトです。

長めの文章の訳を知りたい場合、Google翻訳をはじめとして、エキサイト翻訳Yahoo!翻訳など無料で使える翻訳サービスはいくつもあります。中には同じ翻訳エンジンを使っているサイトもあるので、いくつかを使い比べてみることをおすすめします。

【ステップ4】技術情報は原文(英語)を使用する

最新の技術を使うとき、日本語のマニュアルが用意されていないことも多いでしょう。これは、日々英文に接するチャンスの1つです。日本語訳のマニュアルがあったとしても日本語化されてから日が浅いうちは、誤訳が修正されずに残っている場合もあるので、原文を確認すると、その誤訳に振り回されないという意味でも役に立ちます。また、海外の技術書は高価なことが多いのですが、日本の技術書よりも電子書籍率が高く、電子版だと紙の書籍よりも少し割安になっていたり、ときにはセールで半額近くになっているケースもあります。財布に優しく英語の学習にも役立つ。まさに一石二鳥といえるでしょう。

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技術書よりも、実践的に深く突っ込んだ内容を調べたい場合は、技術情報フォーラムの利用が鉄則。検索をしたり質問をしたりすると答えがみつかりやすいでしょう。 Stack Overflowは世界最大級のQ&Aサイト。技術的内容はかなり深く、豊富です。

最後に

昨今のグローバル化の波は容赦なく、会社の規模や働き方を問わず押し寄せてくるでしょう。もちろん、すべての仕事がそうだというわけではありませんが、あなたのところにもいつかやってくるかも。そうなっても慌てないように少しずつ準備をしておきましょう。続けていけば少しずつ身についていきます。英語だって同じです。

何かを始めるのに遅すぎるということはありません。
You are never too old to learn.

(藤田さとか)