視野の狭い「会社人間」に陥らないために、ウィークタイズを拡張しよう

 

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突然ですが、エンジニアの皆さんは、毎日遅くまでお仕事を頑張っている人が多いと思います。ではなぜ、そんなに頑張る(頑張れる)のでしょうか?

セーフティーネットの考え方

冒頭の問いに対して、多くの人が「仕事だから仕方がない」「責任があるから」「会社の利益のため」「家族のため」。このような回答をされます。

その努力に対する対価としてのエンジニアの給料は、多くの日本企業において、適正ではないと私は考えています。しかしながら、その対価の補塡として会社に「安心感」を無意識のうちに求めているからこそ、多少の賃金が労働時間に見合っていなくても、同じ企業に居続けられるのではないでしょうか。

この考え方は間違っていないと思いますし、否定するつもりもありません。しかし一昔前に、「ここに入社できれば一生安泰だ」なんて言われていた企業が、今や軒並みリストラや倒産、吸収されています。会社をセーフティーネットと捉え、漫然と過ごすような働き方は、この先危険かもしれません。

なにも私は、会社を辞めることをすすめているわけではありません。大事なのは「仕事に対してどんな考え方を持っているか」ということです。

今後はウィークタイズをセーフティーネットと捉えるべし

今働いている会社が倒産したら? リストラされたら? そうなれば転職を余儀なくされるわけです。もちろんフリーランスでノマドワーカーのようなエンジニアもいらっしゃいますが、どうしても心配事は多く、関わる案件も小規模になりがち。

そういった場面で必要となってくるのは、「ウィークタイズな関係」です。ウィークタイズとは、直訳すると「弱い結びつき」です。何か不安感にあふれる言葉ですが、ウィークタイズはストロングタイズ(強い結びつき)との対極としての位置づけ。例えるなら、こうでしょう。

  1. ストロングタイズ=会社の同僚
  2. ウィークタイズ=同業界の知人

今は、インターネットでさまざまな会社の情報を得ることができます。待遇面、社風、業務内容。しかし、その会社でやりがいを持って働けるのか、仕事に誇りが持てるのだろうか、うまくなじめるのか。そんなことまでは分かりません。だからこそ、その世界に近いところで仕事をしている知人・友人のアドバイスや意見が大事です。尊敬する人の感じ方や生き方から、将来の自分の姿をイメージしてみてください。薄い関係だけれども信頼関係でつながった人との関係性が、次世代のセーフティーネットだと私は考えます。

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ウィークタイズは社外の人と交流する場を持つことで始まる

ウィークタイズを構築する方法。それはたくさんの人と会うことです。私は過去の職業や職種において、幸福なことにたくさんの人と接する機会が多かったです。今でこそフリーランスのプランナーやライターをやっていますが、転職の度にキーになっているのは、そのとき知り合った方ばかりでした。

エンジニアの方たちにとっても、カンファレンスやハッカソン、交流会などチャンスはいくらでも転がっています。そこに手を伸ばす勇気と余裕だけあればいくらでもウィークな関係性を作ることができます。

高いモチベーションを維持することとセーフティーネットは表裏一体です。不安ばかりを抱えていてはパフォーマンスを発揮しきれないはずです。この記事を読んで、少しでもエンジニアの皆さんのモチベーションが上がれば幸いです。

(永井良太)