クリエイターのために考えつくされたコロプラのオフィスが、帰りたくなくなるほど居心地が良かった!後編

2014-10-21 17.09.54

2014年9月に引っ越しされたばかりのコロプラさんのオフィスにお邪魔してきました。

コロプラさんと言えば、「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」などの大人気ゲームを作っているオンラインゲームの会社さん。前編では、オフィスの様子を写真中心でご紹介しました。後編では、代表取締役副社長の千葉功太郎さん(以下、千葉さん)のお話を中心にご紹介していきます。

オフィスコンサルなし!引っ越しは、副社長主導のプロジェクト!

――オフィスを引っ越すにあたり、意識されたことは何でしょうか。

千葉さん:「クリエイティブなオフィスを作ろう」という一言になりますね。我々はクリエイターの会社なので、クリエイターがクリエイティブな環境にどっぷり浸かって、エンターテイメントを生み出せる居心地の良い空間を作りたいと思いました。

「良い」っていうのは、単に豪華だったり、イケイケな感じではなく「ものづくりをする、エンターテイメントを生み出す場として居心地の良い場所」。過度な装飾ではなく、居心地の良さを追求して作っています。そのため見た目より低コストです。

――コンセプト決めや設計に、オフィスコンサルは入っているんでしょうか?

千葉さん:オフィスコンサルは入っていません。僕がやっています(笑)。コロプラにとっては、創業から今回で5度目の引っ越しになるのですが、5回の経験を活かして進めています。また、社員にも定量調査をしていて、集めた意見をコンセプトにまとめるんです。実は、引っ越しって毎回、僕主導のプロジェクトなんです(笑)。

――え、副社長が自らされているんですか!? 1人でここまでやりきれるのはなぜなのでしょうか?

千葉さん:僕が空間デザインが好きなので。趣味なんです。趣味が高じて仕事につながって良かった(笑)。

それと、クリエイティブな会社にとって、採用にも働く環境としても、オフィスの環境は会社にとって一番大事なこと。良い人たちが集まってきて、良い人たちが楽しく働かないとゲームって作れないじゃないですか。だからオフィス作りって言うのは、経営戦略そのものなんですよ。

――それで言うと、オフィスを恵比寿にされた理由は何かあるのでしょうか? 例えば、渋谷とか六本木の方が良いような気がするんですが…。

千葉さん:恵比寿にオフィスを構えた5年前当時は、恵比寿にIT企業がほとんどいなかったんです。我々が独自性を持って、コロプラらしいコロプラになっていきたいとその頃から思っていて。ですので、「IT企業が集積していない場所で、かつ、歴史があって、大人の印象がある街にIT企業が入ってきて、コロプラのブランドができていく」というストーリーを描くことを目指し、恵比寿を選びました。

 

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ゲストエリアは「未来」、オフィスフロアは「一軒家」がコンセプト

――オフィスのコンセプトについて教えてください。

千葉さん:ゲストエリアのコンセプトは、「ホテルのような、居心地の良い空間」です。ゲストエリアは比較的背伸びをした空間を作っています。お客さまが来社された時に、「すごいな、これがコロプラか!」と雰囲気で感じてもらえるように意識しました。

ゲストエリアに関しては、我々の「憧れの未来」がコンセプトです。今はかなり背伸びしてこの雰囲気を作っているけど、ここからさらに頑張って3年後には、この作り上げた雰囲気に会社が近づいている…。そんな空間にしています。

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――オフィスフロアはゲストフロアに比べて温もりのある雰囲気でしたが、こちらのコンセプトは何でしょうか。

千葉さん:クリエイターが働くエリアに関しては、遊び心を活かした空間を意識しています。コンセプトは「一軒家」です。

家族が住んでいる一軒家には、玄関があって、みんなが集まるリビングがあって、リビングの横に和室があって、リビングの近くに2階へ通じる階段があって、と、リビングを中心に動線が組まれています。家族の会話があまりなかったとしても、リビングを通り過ぎると、自然と人の気配を感じることができる。そういう雰囲気を意識しました。

家って居心地いいじゃないですか。自分の部屋が最高に気持ちいいけれども、リビングに行くこともあるし、庭に出れば天気も良くて気持ちいいなとか。こういう家の感じをオフィスのあちこちに作っています。オフィスの中に「中と外の概念」があるのが特徴です。

机がある場所を「中」とすると、各フロアにあるコロプラパークが「外」になります。天井の照明も色を変えていて、働く場所は白い照明で、外と定義しているところは、温かな太陽光をイメージした色の照明にしています。

――社員さんの反応はいかがですか?

千葉さん:のびのびとした環境で仕事ができると好評です。席は決まっているけど、どこへでも移動して仕事できます。ほかにもコロプラでは、会社の福利厚生や健康増進はすごく意識して、朝と昼にビュッフェスタイルのご飯も用意しています。マッサージルームもそうですが、10年、20年と長く働ける環境を意識しています。

――居心地いいオフィスに、健康的で美味しいフルーツやサラダが提供されて マッサージルームまであったら帰らない人も出てきそうですね。

千葉さん:そうなんです。そのため、シャワールームと仮眠室を作っていません。社員には、朝起きて夜帰る、良いものを食べるなどのちゃんとした生活をしてほしくて。会社に来やすいように3キロ圏内に住めば月々3万円の住宅補助と、初回の引越代を10万円まで負担する社内制度もあります。

DSC02373 ――あの、ずっと気になりつつも伺いにくかったのですが、この未使用スペースは意味があるのでしょうか? もったいなく見えてしまって。

千葉さん:意味あります! 今までも、従来のオフィスと比べて約3倍広いオフィスへ移転を続け、そのたびに未使用スペースを設けて来たのですが、必ずその空きスペースは埋まるんですね。これって「容積一杯の法則」が当てはまるんじゃないかと思っていて。要は、空間があると分子が飛び出して行って、そこを埋めようとする力みたいなものが働くんですね。この法則がオフィスにも当てはまると思っています。

この無駄なスペースに家賃を払うっていうのはすごく緊張感があるし、プレッシャーもあるんです。やっぱり1日でも早く良い人に出会って、そこに座ってもらって、オフィスを使ってもらわないと不安じゃないですか。そういう気持ちをあえて自分に課すことで、事業拡大にドライブがかかるんじゃないかなと思っているんです。

――最後になりますが、コロプラさんが大事にしているものを教えてください。

千葉さん:キーワードで言うと「謙虚」です。とにかく徹底的に謙虚さを忘れずに生きていこうと言っています。このオフィスは、背伸び以外の何ものでもなくて、身分不相応。

我々は、新しい作品を作ってユーザーさまから支持されないと生きていけません。一瞬でも「オレたちここまできたぜ!」と思ったら、衰退して3年後は死んでいます。だから、謙虚さを忘れないように生きています。

このオフィスに見合うように、とにかく謙虚に頑張ろうと常に思っています。

(砂流恵介)