創業からメガベンチャーになるまで、時系列で読むザッカーバーグの名言集

ざっく

“I’m CEO, Bitch.”

これは今から約6年前の2009年から出回りだしたと言われる、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグの名刺に実際に書かれている言葉。2009年頃といえばFacebookが、先行して広まっていたSNS「Myspace」を追い抜き、世界最大級のSNSサイトへとなった時期です。今やFacebookは世界で13億人を超えるユーザーを持ち、2014年時点で純利益は前年比約2.4倍の7億9100万ドル(日本円にしておよそ800億円)と過去最高を記録しました。ザッカーバーグの個人資産は30歳にして334億ドル(約4兆円!)、世界で16番目のビリオネアとして番付されています(日本版Forbs)。
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彼はいかにしてこのような地位を築いたのでしょうか。Facebookと彼の歴史をザッカーバーグの名言と共に振り返ってみましょう。

まずは有名すぎる名言を2つ。

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“Move fast and break things.”
速く動いて物事を壊せ。

これはザッカーバーグの名言の中で一番有名ではないでしょうか。この言葉にはこう続きます。

“Unless you are breaking stuff, you are not moving fast enough.”

もし壊していないのなら、君が十分なスピードを持っていないからだ、と。Facebookのオフィスの壁にはこの言葉が貼り付けられていたそう。2004年の開設以来、10年間で学生向けのいちSNSから世界一のSNSにまで上り詰めた成長を間違いなく支えてきた一言でしょう。ちなみに現在は”Move fast with stable infra”と変えられたようです。Facebookの成長に合わせてモットーも変化するのですね(Business Insiderによる記事で15分過ぎに登場)。

“The biggest risk is not taking any risk.”
最も大きなリスクはなんの危険も犯さないことだ。

これもFacebookのバックボーンと言える一言。ザッカーバーグは他にもFail harder.(もっとタフな失敗をしろ)、Think wrong.(間違えて考えてみよう)、Proceed and be bold.(進め、勇敢に)、The foolish wait.(待つことは愚かなこと)といったモットーも掲げています。とにかく前へ前へ、失敗してもいいから進みなさい、という一貫した考えを打ち出しています(TechCrunchによる記事)。

もちろん彼のモットーの中で忘れてはならないのがハッカーウェイ。

“The Hacker Way is an approach to building that involves continuous improvement and iteration. Hackers believe that something can always be better, and that nothing is ever complete.”
ハッカーの道とは持続的な改善と反復を積み重ねていくこと。ハッカーとは、物事は常に向上できる余地があり、完璧なものは何もない、と信じている人のことだ。

「ハッカー」とは一般にコンピューターに無断で侵入する悪い輩と思われがちです。しかしザッカーバーグがハッカーウェイと呼ぶハッカーの文化とは、世界に良いインパクトを与えたい、いいハッカーたちのあり方であると主張しています。また、ザッカーバーグはハッカーたちにこうも言っています。“Done is better than perfect”(完璧より完遂を目指せ)。どうやらFacebookはアジャイル的な社風で成長をしてきたようです(Mashableによる記事)。

ここまでひたすら強気で前向きに見えた彼も、実は毎日自分にこう問いかけています。

ザッカーバーグ
“Am I doing the most important thing I could be doing?”
僕は今自分のできる最も重要なことをやっているだろうか?

かのアップル創業者のスティーブ・ジョブズも”If today were the last day of my life,would I want to do what I am about to do today?”(もし今日が人生最後の日なら、今日やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?)と自問していたといいます。歴史に名を残す企業のトップは時間の使い方、自らの人生について常に問い続けているようです。

ザッカーバーグとジョブズの共通点は他にもあります。

Tシャツ
“I really want to clear my life to make it so that I have to make as few decisions as possible about anything except how to best serve this community”
僕は最善の仕事をすること以外に関しては、できるだけ決断を少なくして自分の人生をクリアにしたいんだ。

これはオーディエンスからの「なぜ毎日同じTシャツを着ているのですか?」という質問に答えたもの。ジョブズの黒タートルとジーンズに重なりませんか?彼女(現在の妻)とのデートにも着ていたようで、同じTシャツを20枚持っているとか。他にもアインシュタイン、オバマ大統領も同じような服しか持たないそう。どんなに小さな決断でも、そこに費やすエネルギーを世界を変えるために回したい、という考えに基づいています(CNN Moneyによる記事)。

そんなザッカーバーグの、つくりたい未来とは?

”Our mission is to make the world more open and connected. We do this by giving people the power to share whatever they want and be connected to whoever they want, no matter where they are.”
僕たちの使命は世界をもっとオープンで、繋がれた場所にすること。シェアしたいものはなんでも、誰とでも、どこにいてもできるようにすることで実現したい。

“We believe that a more open world is a better world because people with more information can make better decisions and have a greater impact.”
世界がオープンであればあるほどいい世界であると信じています。というのは人々がより多く情報を持てば、よりよい決断を下し、より優れたインパクトを与えられるだろうと思うからです。

最初の言葉は昨年のちょうど今頃、このメッセージは本人のFacebookアカウントから、Oculus VR社を買収した際に配信されました(本人のFacebookページより)。Facebookはそれまでアプリの開発などに注力してきましたが、2013年頃から他社の買収にも力をいれるようになり、違った方法での使命の果たし方にシフトチェンジしているようです。

2番目の言葉はFacebookがIPOしたときの、ザッカーバーグ本人による手紙から。FacebookがIPOしたのは2012年2月ですが、その頃ちょうどアラブの春がFacebookの力によって訪れていたと言われています。まさにこの信念が歴史に爪痕を残した一例でしょう(Mashableによる記事)。

そして、最後に。

最後
“People don’t care about what someone says about you in a movie–or even what you say, right? They care about what you build.”
人は君について誰かが何か言った言葉なんて気にしちゃいないんだ。もっと言えば君が何を言ったかさえ気にしない。彼らにとっては君が何をしたかが重要なんだ。(ABC Newsによる記事

一体どこまで、Facebookは世界に広がっていくのか。何を世界で作り上げていくのか。これからも動向に目が離せません。

(画像出典:TechCrunch)