仕事ができる人はダイエット上手? 健康スタートアップ「FiNC」に聞く太らない食べ方

ダイエットに挑戦したものの、あえなく失敗した経験は誰にでもあるのではないだろうか。だが、目標を設定して、それに向けて一歩一歩アプローチするのがダイエットである以上、「欲求に負けて失敗」というのは自己管理能力の欠如であるとも言える。

あなたがマネージメント職ならば、決して笑える話ではないのだ。

そんな耳の痛いお話を、ヘルスケアサービスのスタートアップ「FiNC」で取締役CHO(Chief Human Officer)を務める岡野求氏に聞いた。FiNCはスマホアプリで利用するダイエット指導サービスを提供している。60日間にわたりダイエットの知識や食事のバランス、食べる順番などをアドバイスして、より確実に減量を成功させるというものだ。この機会にFiNC流・太らない食べ方のTipsも教えてもらった。

FiNCの取締役CHOである岡野求氏

FiNCの取締役CHOである岡野求氏

体を絞れない人は仕事もできない

ーーもしかしてFiNCって、社内に太った人はいないんですか?

岡野氏:基本少ないです。健康意識が高いメンバーが多いので、太っているメンバーは少ないですね(笑) 僕らはタバコも当然駄目ですし、アルコールは付き合いでしょうがないので、飲み方に気をつけましょうねって言っていますが、日々の健康管理は全員マストでやってますので、FiNCのメンバーは入社してから、さらに健康になっていきます。

FiNCのプログラムをやって、コミットした数値をちゃんと達成する。やっぱり体を絞れない人は仕事もできない人が多いというのは、めちゃくちゃあります。結局、体重を減らすっていうのは、シンプルに目標達成なんですよね。

マシュマロテストっていうのがあります。小さい子どもに、「マシュマロがあります。20分我慢したらもう1個あげます」って言う。それが我慢できる子と我慢できない子が、30年後に社会的地位がどれだけ差があるかっていうテストがありまして、我慢できる子のほうが圧倒的に地位が高いです

つまり未来の自分、もう1個マシュマロがもらえるっていう状態を想像して、今食べないっていう選択ができるかどうかなんですね。これって目標達成のために、いま苦しいことを頑張れますか?っていうこととまったく一緒。そういう意味で仕事もダイエットも一緒なんですよ

なので、経営者の皆さんがFiNCのプログラムを使うと、実は皆さん軒並み10キロ〜15キロは痩せてます。でも、あれは当たり前なんですよ。あの人達は絶対に達成できるんですよ。

ーーじゃあ普通の会社員と経営者を比べると、経営者の方が圧倒的に成功率が高いと。

岡野氏:圧倒的に高いです。なので、ダイエットに苦しんでいる方々というのは、今までいろんなことを試したけれども、どうしても達成できなかった。簡単に言うと、目標達成力が弱い方々なんですね。その人達に対して如何に、成功へと導くか。これは飴と鞭。微妙なバランスをどこまでちゃんと、その人の自己効力感を刺激しながら、「私でもできる」という小さな目標を積み重ねていって、段々と階段を登らせてあげる。

ファーストフードを食べたらペナルティ

ーーダイエットって相手がいるわけではないので、自分との戦いでしかないですよね。

岡野氏:なので「ウェルネススコア」という健康に関する指標を作りました。それを今後、僕らの指標にしていきます。TOEICができないと出世できませんとかあるじゃないですか。同じようにして、ウェルネススコアや生活習慣とか、それに対する意識が低い人に関しては、生産性が著しく低くなりますねっていう相関関係が出てきました。まずは自ら会社の中に取り入れて、評価に反映するという仕組みを作っていくところですね。

ーー社内には「イエローカード」という制度があるとか。

岡野氏:自己管理ができていないと、やはりお客様に対してそういったサービスを提供していくのは難しいんですね。イエローカードは、体にあまりよろしくないもの、例えばファーストフードを食べているのが見つかった場合です。罰ゲームや掃除当番などのペナルティがあります

ほかにも夜のラーメンとかもよろしくないですね。飲んだ後はやっぱりラーメン食べに行きたくなっちゃうんですけど、絶対次の日に返ってきますので。

午前中辛いんですよ。起きるのも辛いですし、起きてからもボーっとしちゃう。明らかに絶対そうなっちゃうので。まあラーメンはなかなかジャッジが難しいので、モニタリングできないので、マインドを持ちましょうねっていうことです。

どうしてもということなら、ちゃんと野菜をつけて血糖値が上がらないように工夫して食べるのが大事です。

ーー例えばランチで外食をすると、どうしてもこってりしたものになりがちです。そういった場合に推奨されているお店とか食べ物っていうのはあるんですか?

岡野氏:当然、会社の中であります。このお店のこのメニューはサラダがたくさんついてるし、バランス良くていいですよとか。あと僕らはお客様にお知らせする「理想の食事」っていうコンテンツがあるんですけれども、血糖値が上がらないような食事バランスのメニューを自分たちで探しに行っています。

それぞれの人がノルマを決めて、ちゃんと運動・栄養・メンタル等の専門知識を習得したアンチエイジングプランナーの方から5点満点がつかないと突き返されるみたいなことをやっていたりします。

このお店のこの定食が何点でしたよって報告しあったりとか。もしくはコンビニにしても、商品を買ってきて写真を撮って、ちゃんと野菜があるか見ています。

とはいっても、アンチエンジングプランナーみたいな人ってふつう身近にはいませんよね。ですので、チェーン店でも食べられるヘルシーメニュー、そして体に良い食べ方の一例をご紹介します。

FiNCおすすめの理想の食事はこれ!

▶MUJIカフェで野菜多めのランチ。ご飯は少なめに。

MUJIカフェ

 

コメダコーヒーではゆで卵でタンパク質を。コーヒーは当然ブラックです。

コメダコーヒー

 

デニーズでも理想の食事は可能。豚しゃぶは脂質が抑えられる。

デニーズ

 

牛タンは良質なタンパク質。でも食べすぎには注意。

ねぎし

 

大戸屋の定食は使える。小鉢で野菜をしっかり摂りましょう。

大戸屋

 

鶏肉は皮を残し、ご飯は「女の子のこぶし」サイズで。

大戸屋2

 

小鉢で調整できる大戸屋。こんなヘルシーな見た目になります。

大戸屋3

 

健康に興味があるエンジニアは技術力も高い?

ーーやっぱりIT業界だとエンジニアとかデザイナーとか、ずっと座ってる仕事なので不摂生な人が多いように思います。例えばこれを機にFiNCで働いて、仕事も変えて体型も変えたいみたいな、そういうモチベーションの人とかもいるんですか?

岡野氏:今のところは、それが当然第一で来ている人はいないんですけど、それもこの機会にやりますっていうのは多いですね。きっかけがないとやっぱりできないので。それを機に頑張ります、っていう。まあ20代の人たちはあまり考えないじゃないですか。でも30代後半になってきて、健康診断とかでイエローカードが出てき始めると、「やばい……」とそこで気づくみたいな。

入社した人はめちゃくちゃ健康になりますね。エンジニアでも結構トライアスロンとかやってましたとか、健康に興味がある人は、技術力も高かったりしますね。優秀なエンジニアも減量は達成していますね

ーー普段のプライベートの時の健康に関する活動において、補助などはあるんですか?

岡野氏:例えば社販でドリンクとかサプリメントは安く買えます。やっぱり自社で提供しているものが「本当に良い」って実感しないと、自社サービスを信じられない。あとは定期的に「ファスティング」(断食)を会社でやったりしています。月に2回ほどですね。

ーー皆でやるとやりやすいですよね。周りがご飯食べてると嫌ですもんね、ちょっと。

岡野氏:ファスティングはFiNCのダイエット家庭教師のプログラムにも含まれていますので、お客さんの心理もわかりますしね。普段の生活習慣からしっかりできるようにしておくと、仕事に対する向き合い方もだいぶ変わってくるというところがあります。

僕らは完全に体育会系ですね(笑)

インタビュー場所はFiNCの運営するトレーニングジムでした。身が引き締まります。

インタビュー場所はFiNCの運営するトレーニングジムでした。身が引き締まります。