「どんな問題にも他人事はない」世界各国のFacebook社員共通の価値観を聞いてきた

HRナビでは、Facebook Japanへのオフィス訪問をキッカケに、Facebookの企業文化や働く環境、ダイバーシティの取り組みなどをFacebook Japanの執行役員 姜希仙さん、クライアントソリューションズマネージャ 古田理恵さんにお話を伺いました。

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Facebook Japanオフィスのここがすごい! 遊び心満載の会議室に蔦屋書店がキュレーションした雑誌や書籍...

ポスターで世界中の社員と価値観を共有する

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――オフィスのいたるところに言葉が書かれたポスターが貼ってあるんですね。

姜:そうなんです。Facebookのミッションである「Open and Connected
」(オープンでつながっている)をはじめ、「Move Fast and Break Things」(素早く行動し、ルールや概念を破壊せよ)や、「Nothing at Facebook is Somebody else’s Problem.」(Facebookではどのような問題も他人事ということは一切ない)などのフレーズが書かれたポスターを世界中のオフィスで貼っています。

このポスターは社員同士がミッションや価値観を共有するためのもので、Facebookの文化のひとつです。

――ポスターで価値観を共有するのは面白いですね。デザインもかっこよくてオフィスに馴染んでいるなと思うのですが、新しいポスターが来たときってどういう気持ちなのでしょうか? 日本的に言い換えると、社是や社訓がたくさん貼られているってことだと思うのですが、圧迫感などはないのか気になりました。

image003*Facebook Japanの執行役員 姜希仙さん

姜:どんなポスターが来るのか毎回楽しみにしています。本社にポスターを作る場所があるのですが、社員も自分が考えたポスターを作ることができるんです。社員が作ったポスターが人気になって世界中のオフィスに届くこともあるので、そういったところも面白いなと思っています。

古田:Facebookでは、「オープンでつながりのある世界を実現する」というミッションのキーワード「Open and Connected」が会社の文化にもなっています。ポスターを社員の誰が作っても良くて、それが世界中に広がっていくのもそうですし、オフィスの作りもオープンです。

たとえば、ゲストエリアと執務エリアのスペースを明確に区切っていませんし、そう感じさせないように会議室もガラス張りになっています。これは、どの国のオフィスに行っても同じで、CEOのマーク・ザッカーバーグの部屋もガラス張りです。

姜:ほかにも、一般的な会社の多くは、国や場所が違うと同じ会社の社員でも入館証の発行が必要だったりすると思うんですけど、私たちが持っている入館バッジ(社員証)は世界共通で、この入館バッジさえあればFacebookの全てのオフィスに入れます。

――それは凄いですね。

古田:それに、オフィスのデザインも各国で似ていて、会議室のシステムやパソコンの周辺機器などは世界共通です。ですので、出張でほかのオフィスに行っても戸惑うことなく効率よく仕事ができます。

――オフィスを見学させてもらっているときに、貸し出し用のキーボードやマウス、PCのACアダプターが用意されているのも見ました。出張時に荷物が減りますしいいですよね。

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古田:ほかにも、内面的な部分でオープンなところもあります。Facebookでは、社員だけしか見られない設定でFacebookに投稿することができるんです。その機能を使って、世界中の社員が日々思っていることや、会社への意見などを投稿しています。マーク・ザッカーバーグも投稿しているのですが、彼の投稿は、たとえば、子どもが生まれたこととか、それにおいて自分がどう変わったのかみたいな、すごくパーソナルな投稿なんです。

姜:COOのシェリル・サンドバーグも、すごくパーソナルな投稿をしていて。ご主人が亡くなったときに、その気持ちを赤裸々に投稿していてびっくりしたことがあります。

古田:悲しいとか、同情の声をかけられたときに「あなたに何がわかる」って思ったわたしもいるとか、そういう内面的な率直な気持ちを投稿していたんですね。そういうところもほんとにオープンです。

 

本社とローカルの差を極力なくす

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*クライアントソリューションズマネージャ 古田理恵さん

――日本独自の制度はあるのでしょうか?

古田:制度も世界共通です。国によって特に違いはないですね。Facebookって各国によって対応が違うのをすごく嫌う会社なんです。

たとえば、本社や一部のオフィスの中にはカフェテリアやレストランがあって、社員は無料で好きなときに食べられます。日本のオフィスにはカフェはないのですが、カフェがない分を食事補助で差がなくなるようにしてくれています。本社にはジムもあるのですが、ジムも同様です。

外資で働いていると、本社じゃないことで環境の不公平さを感じることがあると思うんです。でも、Facebookでは本社とローカルの差を極力なくすのを会社の方針として掲げているので、そういった不満や不平を感じることはないですね。

――それは、業務についても同様でしょうか?

古田:そうですね。決断権もありますし、日本はローカルな地域だから対等に扱われない、といったことが本当になくて。むしろ本社はローカルをケアする意識が強いので、日本のフィードバックや意見を伝えると本当に喜ばれるんですよ。「言ってくれてありがとう」って。

――本社に意見を聞いてもらうだけでも苦労する企業が多いなか、喜ばれるって凄いですね。

古田:Facebookには、「Feedback is Gift」というバリューがあって、フィードバックは贈りものなんです。誰に対しても思ったことや、自分が学んだことなどを日頃から伝えるようにしていて、それに対してちゃんと「ありがとう」といった返しがきます。意見を言うと、もちろんぶつかることもありますが、その方がお互いわかり合えるしためにもなるよね、という考え方です。

このバリューが浸透していることも大きいと思います。

 

多種多様な意見を取り入れることが会社やビジネスを成長させる

women-42117*Women@の様子

――最近では、日本の企業でも取り組みが増えてきたダイバーシティについてはいかがでしょうか?

古田:Facebookでは、性別、宗教、人種など様々な意味でのダイバーシティを非常に重視しています。マーク・ザッカーバーグや、シェリル・サンドバーグも「多種多様な意見を取り入れることが会社やビジネスを成長させる」と頻繁に言及していますしね。グローバルでは、Women’s Leadership Dayという各オフィスの女性社員だけを集めて、女性がキャリアを構築していくことについてや、悩みなどをざっくばらんに話し合うカンファレンスも定期的に開催しています。

――日本独自の取り組みもあるのでしょうか?

古田:日本でも、Women@という女性社員が働きやすくなるための取り組みや、LGBTに関する社内イベントを開催しています。

私は大学時代に「女性学」という分野を勉強していて、昔からフェミニズムに対する興味は非常に強かったんです。でも、Facebook以前の会社では、議題に上がることもなかったですし、声をあげることができませんでした。

ところがFacebookに入社したら、たくさんの女性リーダーが世界で活躍していたり、幹部が頻繁にダイバーシティについて言及していて。それで、「フェミニズムを勉強していたので、Women@やダイバーシティの活動に参加したい」と自ら手を挙げました。

手を挙げて自分の考えをオープンにすると、同僚や上司が、私の考えを理解しようと努力してくれたり、サポートしてくれました。前職では全く想像もできなかったことで、Facebookならではの、異なる意見を積極的に受け入れる文化だと感じています。ほんと、いい会社だなって思います。

 

Facebookオフィスに貼られていたポスターとフレーズ

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・Play To Win (勝つためにプレーする)
・ONE JAPAN (日本チームはひとつ)

 

・PROCEED AND BE BOLD (前進せよ!大胆であれ!)

 

image013 ・Move Fast and Break Things(素早く行動し、ルールや概念を破壊せよ)

 

 ・Ship Love (愛を届ける)

 

image017 ・Nothing at Facebook is somebody else’s problem(Facebookではどのような問題も他人事ということは一切ない)

・This Journey 1% Finished(この旅は、まだ1%しか終わっていない)

・Lead with Purpose(目的をもってリードせよ)

・Feedback is Gift(フィードバックは贈りもの)

・Open and connected(オープンでつながっている)