「貨幣はフィクション」堀江貴文氏が語る、テクノロジーを使った“お金に支配されない生き方”

堀江貴文氏

堀江貴文氏

マネーフォワードが11月23日、お金にまつわる不安を解消し、自分らしい生き方を見つけることを目的としたイベント「お金のEXPO 2016」を東京・渋谷で開催。そのトリとして、SNS media & consulting ファウンダー・堀江貴文氏が、「テクノロジーを活用したお金に支配されない生き方」と題する特別講演を行った。

テクノロジーがもたらす空き時間をどう使うか

堀江氏は最近ハマっているという書籍『サピエンス全史』から、ホモ・サピエンスだけが生き残った理由に「フィクションを作り出す能力があったこと」を挙げ、その能力が貨幣という最大の発明をもたらしたと説明した。

「そもそも貨幣は、『それを信用しましょう』というフィクションの上にその価値が成り立っている。でも状況が変われば万札ですら紙切れになってしまう。それよりも、今のうちに自分とほかの人との間に信頼関係を醸成しておいたほうがいい」

その理由は、これからテクノロジーがもたらすものと関係があるという。

dsc09795数十年前であれば、勤め人の平日は会社と家の往復で終わってしまっていた。そのため、コミュニケーションを取れるのは、職場と家にいるほんの数人という狭い世界だった。

一方、発達したテクノロジーのおかげで遠隔地にいる人ともコミュニケーションをたやすく取れる。SNSの登場により、そのハードルはさらに低下。普通に生活しているだけでは出会えなかった人たちと出会うこと、職場や家庭以外のコミュニティを築くことを可能にした。

「通常なら会えなかった人と、しかも時間があまり取れない平日の夜でもやり取りができるようになったんです。人によっては休みの日にオフ会をするかもしれません。テクノロジーによって、コミュニケーションの場が広がっていっているのが今です。」

そしてこれからは、「テクノロジーによって時間が余る」と堀江氏は予測する。「人がやらなくてもいいような“面倒でつまらない仕事”。それを産業用ロボットが行うようになる。僕たちはそこからお金を得られるようになるわけだから、空き時間ができるのです」。

しかし、空き時間ができることと幸福はイコールではないと堀江氏は警告する。「仕事一筋だった人が定年後、余った時間をどう使えばよいのかわからず、もて余し、精神を病んでしまったという話を聞いたことがあるかもしれません」。

僕たちに必要なのは、今から遊ぶ練習をしておくこと

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ではどうするか。

今必要なのは「遊ぶ練習をしておくこと」と堀江氏は力説する。「練習せずにいきなり本番というわけにはいかない。僕が発行するメールマガジンで沢登りやウェイクサーフィンなどを楽しむ様子を紹介しているのもそのためです。皆さんに遊ぶ練習をすすめているということですね」。

遊ぶための仲間探しという問題もテクノロジーが解決する。それは前述のSNSによって広げたコミュニティの中から見つけられるからだと、堀江氏は続ける。

「世の中にはお金しか信用していない人たちがいます。僕のことを『守銭奴』と指差す人に限って、そうだったりします。彼らはお金に支配されてしまっているのです。でも僕はこう思うんです。お金とは信頼や信用だ。そのお金を信じるより、人を信じ、人からの信用を得ている方がよほど価値がある、と。信頼関係、信用関係を今のうちに醸成し、あり余るようになってしまった時間を有意義に使おうではありませんか。」