年末年始はVR三昧!専用デバイスや体験スポットを調べ尽くしました【最新VR動向 2017年冬モデル】

2016年も残りあとわずか。

今年もさまざまなテクノロジーが、私たちをワクワクさせてくれました。AI、IoT、ウェアラブルデバイス、自動翻訳……なかでも注目が高かったのはVRではないでしょうか。日本で最もTweetされたテクノロジー関連ワードはVRですし、コンシューマ向けVRが本格化し、「VR元年」という言葉も生まれたほどです。

そこで今回はVRに着目。「VRってよく分からないけど実はスゴいんでしょ?」という方から「年末年始はVR三昧」という方まで、今発売されているデバイスや直近のVRイベント情報など最新動向をお届けします。

VRとはなにか

はじめに、「VRとはなにか」をさらってみます。

VRの定義

VRとはVirtual Realityの略。ユーザーの五感を刺激して「あたかも現実であるかのような」仮想世界を構築する技術をVR技術と呼びます。

VRを体験するにはどうすればいいのか

2016年現在、VRを体験するには専用のデバイスを体の一部(または全部)に装着する必要があります。コンシューマ向け製品は頭からデバイスをかぶり、両目で映像を見るヘッドマウント型やゴーグル型が一般的。

専用デバイスのほか、VR対応のソフトウェアやゲーム、アプリケーション、それらを出力・処理する装置が必要となります。おもな出力装置はPCとスマートフォン。専用デバイスも、大きく2種類に分類できます。

VRでできること

VR技術でできることや、VR技術が私たちの生活にもたらすものは何でしょうか。

VRゲーム

Steam(VR対応PCゲームなどをオンライン配信するコンテンツプラットフォーム)では、VR対応ゲーム数は902。うち701タイトルがVR専用ゲームです(2016年12月22日、Steam Store ブラウジングページ調べ)。Playstation VRが登場したことでVRゲーム市場が活性化したこともあり、今後魅力的なタイトルがさらに増えるでしょう。

VR世界旅行

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2016年11月、Google Earth VRがSteamから配信されました。これはデバイスを装着するとGoogle Earthの航空写真が眼前に広がり、世界中の街や風景を見渡せるというもの。あくまで「疑似」ではあるものの、街の様子がVRによりリアルに感じられるようになりました。

3Dペイント

「見るだけ」じゃないのもVRの魅力。Google製のTilt Brushはリモコンを使って、全身を動かしながらダイナミックなペイントができます。線のテクスチャを変えたり、光らせたりなどが気軽に体験できます。紙やキャンバスを気にせず描けるのも嬉しいポイント。

VR医療

エンタメ部門での活用法が目立つVR。医療分野での利用も模索されています。

アメリカ・ロサンゼルスのBioflightVR社は、MRIデータやCTスキャンの画像を3Dで再現。手術シミュレーションに利用しています。手術時間を短縮させるなど患者の負担を減らす試みがなされています。外科医や医学生たちの手術トレーニングへの活用も期待されている。

シミュレーションでなく、現場でVRが利用されることもあります。内視鏡手術でのカメラ撮影映像を3Dで再現し、術野をより正確に把握できるようにしたり、トラウマ(心理的外傷)を持つ方に特定の映像を見せ耐性をつけさせたりなど。「VR医療」は、そう遠くないうちに身近なものになるのではと期待されています。

機材特徴紹介、トレンド

どんなVRデバイスがあるのでしょうか。日本国内で購入できるものを中心に、それぞれの特徴を紹介していきます。

※なお、参考価格は記事執筆時(2016年12月22日現在)のものです。変更されている可能性がありますので、ご確認ください

Oculus Rift

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2014年にDevelopers Kitが登場して以来、VRデバイスの認知度アップに貢献したOculus(オキュラス)。同デバイス発売以前のVR視界は45度程度でしたが、Oculusは110度視界をカバーしているため「VR内の世界がよりリアルに感じられる!」と評判になりました。2016年12月には専用コントローラー、Oculus Touchが発売開始。開発元のOculus VR, LLCは、2014年Facebook社に買収されています。

  • ヘッドマウント型
  • プラットフォーム:Oculus Store、Steam
  • 必要な環境:Windows PC(VRソフトウェア作動のため)
  • 参考価格:599ドル

HTC VIVE

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2016年4月発売。座っての利用が想定されているOculus Riftに対し、体を動かすことができるのがHTC VIVE(バイブ)の大きな特徴。専用コントローラーは手の角度やグリップを反映できるため「物を掴んで投げる」などの動作が可能。3Dペイント(Tilit Brush by Google)が体感できるのはこのデバイスのみ(2016年12月22日現在)。開発元はHTC。スマートフォン用アプリも開発・販売されています。

  • ヘッドマウント型
  • プラットフォーム:Steam
  • 必要な環境:Windows PC(VRソフトウェア作動のため)
  • 参考価格:9万9800円(税別)

PlayStation VR

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2016年10月発売。PlayStation VR対応作品には「グランツーリスモSPORT(2017年発売予定)」や「ファイナルファンタジーXV」など 有名タイトルが名を連ねるほか、装着者が見ている映像をディスプレイで共有できるなど複数人でゲームを楽しめる機能が充実。
最大226インチ相当の画面でゲームや映画・Netflixやyoutubeなどオンラインコンテンツを楽しめる「シネマティックモード」も魅力のひとつ。

    • ヘッドマウント型
    • プラットフォーム:PlayStation 4
    • 必要な環境:PlayStation 4
    • 参考価格:4万4980円(税別)〜

UnlimitedHand

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腕に巻くデバイス。モーションセンサと筋変位センサアレイ(筋肉の動きから、手指の動きを推定する技術)を内臓。装着したユーザーの手の筋肉を収縮させることもできるため、ゲーム内の衝撃を体感可能です。現在発売されているのは開発者向けエディション。
2016年5月に発売、開発元はH2L

        • 触感型
        • プラットフォーム:×(開発者向けエディションのため)
        • 必要な環境(対応SDK):Arduino、 Unity、 Processing
        • 参考価格:3万2408円(税込価格3万5000円)

コラム・VRの魅力をあますことなく楽しむために必要なPCスペック

Oculus Ready PCsでは、下記スペック以上のマシンをおすすめしています。

        • ビデオカード NVIDIA GTX 970 / AMD Radeon R9 290 同等もしくはそれ以上
        • CPU Intel i5-4590 同等もしくはそれ以上
        • メモリ RAM 8GB以上
        • ビデオ出力 空きのHDMI端子
        • USBポート USB3.0端子 × 3 、 USB2.0端子 × 1
        • OS Windows 7 SP1 64 bit 以後の最新OS

VRコンテンツを楽しみたいなら、ゲーミング用のPCを利用するのがよさそうです。

VR利用を想定したPCも登場しています。VROneが2016年に11月発売されています(法人向け)。直接背負うバックパックタイプPCのため、デバイスとPCを繋ぐコードのわずらわしさを解消。HTC vive専用にチューニングされています。開発元はMSiコンピュータ

Gear VR

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OculusとSamsungが共同開発したゴーグル型VRデバイス。バンドを頭に巻いて着用する。フロント部分に余裕があるため、メガネをしながらゴーグルを装着できます。2016年11月から開始したDMM.comのVR動画コンテンツにも対応。最新モデルは2016年11月発売です。

        • ゴーグル型
        • プラットフォーム:Oculus Store、Google Play、DMM VR動画
        • 必要な環境:スマートフォン(Galaxy S7 edgeほかSamsung製)
        • 参考価格:1万1790円(税抜)〜

Google Cardboard

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最安モデルが589円から、かつ特別な環境構築は不要(スマートフォンのVRアプリを利用)の、気軽にVRが楽しめるデバイスです。公式サイトではおすすめアプリのDLCardboad自作のための仕様書もダウンロード可能。このほかGoogleはヘッドセット型のVRデバイス、Daydream Viewも2016年10月に発売開始しています。

        • ゴーグル型
        • プラットフォーム:Google Play、App Store、DMM VR動画
        • 必要な環境:スマートフォン
        • 参考価格:589円〜

ハコスコ タタミ1眼

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Cardboadと同じ段ボール型ですが、こちらはレンズが1眼のタイプ。両目で立体視をするタイプのVRデバイスは「VR酔い」をしやすくなるだけでなく、13歳未満の子供が使う場合は斜視などを引き起こすことも。1眼タイプならその心配はありません。
(※前述のOculus Riftでは、Health & Safety Warningで「13歳未満の子供は利用しないほうがいい」と述べている)

        • ゴーグル型
        • プラットフォーム:Google Play、App Store
        • 必要な環境:スマートフォン
        • 参考価格:1200円(税・送料別)〜

体験スポット・イベントの紹介

2016年12月の前後3カ月でオープンした施設・開催されたイベントを紹介。都内を中心に、関東地方以外の施設やイベントもピックアップしていきます。

VR体験ができる施設・イベント

VR体験型施設は2016年からじわじわ増え続けています。

VR施設「VR PARK TOKYO」@東京・渋谷

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2016年12月16日(金)にオープンした、複数のVRアトラクションが楽しめる施設。ゲーム観客がプレイの様子を見ることができるアーケードゲームスタイルとなっており、デバイスを付けていない観客も楽しめます。
入れ替え制となっており、70分遊び放題で大人1人2900円から利用可能。フリードリンクとゲームクーポン(1500円分)が提供されます。

同じ渋谷ではVR SPACEが11月にオープンしています。
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ドラえもんVR「どこでもドア」@東京ソラマチ

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2017年2月15日(木)スタート予定の期間限定イベント。VRと体感マシンを組み合わせた「どこでもドア」が体験できます。映画「ドラえもん&のび太の南極カチコチ大冒険」とProject i Canのコラボレーション企画です。

VRと体感マシンを組み合わせれば「どこでもドア」はもう体験できるのです!
扉をひらけば、真夏の日差しまぶしいのび太君の部屋から氷の大地が広がる南極へ。

ガンダムVR『ダイバ強襲』@GUNDAM SQUARE

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2016年8月〜10月にお台場で公開された人気コンテンツが、大阪・吹田市のGUNDAM SQUAREで体験可能。モビルスーツ同士で闘う様子を視覚・音・熱で再現。専用体感マシンに乗って、全身でその迫力を味わえます。2016年12月16日(金)から2017年3月末までの期間限定。

開発者向け勉強会

開発者なら「作る楽しみ」も気になるところでしょう。ゲームエンジン開発環境Unityのチュートリアルのほか、各VRデバイスも開発者向けドキュメントを用意しています。VR勉強会もありますよ。

VR Tech Tokyo #5 @ アカツキ

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5回目を迎えるLT型勉強会。VRエンターテイメント研究施設「VR ZONE」を運営したProject iCan @mayanmyan氏や、「国立天文台でのVRの取り組み」をテーマに国立天文台担当者が登壇予定です。2017年1月28日(土)開催予定。

【無料】初心者歓迎!Unityを使ったVR開発速習会

プログラミング学習プログラムを運営するTECH::CAMP(株式会社div)が開催。同社が提供するVR講座「TECH::CAMP VR」の説明会という位置づけですが、VRアプリケーション作成体験ができます。

TECH::CAMP(テックキャンプ) – 人生を変える1ヶ月

おわりに

たくさんのコンシューマ向け製品やコンテンツが登場し、まさにVR「普及」元年となった2016年。2017年には、さらにVRデバイスやコンテンツが身近なものとなるでしょう。

良い年末年始をお過ごしください!