ほぼ日のオフィスはのびのびできて、自由な発想が生まれやすくなる工夫がいっぱいだった

ほぼ日オフィスのここがすごい!

  • のびのびと働けるオフィス。
  • 半個室の小屋や年3回の席替えなど、いろいろな場所で雑談や打ち合わせができるように考えられたオフィスや仕組み
  • 働き方は自己裁量! それぞれにあったスタイルで成果を出していくスタイル

 

2016年1月に移転したほぼ日さんのオフィスにお邪魔してきました。ほぼ日といえば、コピーライターの糸井重里さんが代表を務め、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」や看板商品「ほぼ日手帳」をはじめ、犬や猫の写真を投稿するアプリ「ドコノコ」などを手がける企業。

2017年3月の東証ジャスダック上場も話題となったほぼ日さんのオフィスは、どんな雰囲気なのでしょうか? さっそく覗いてみましょう。

 

オフィスは、銀座線の外苑前駅から歩いて数分。STADIUM PLACE AOYAMAビルの9階と10階にあります。神宮球場や秩父宮ラグビー場のすぐ近くです。

 

こちらが入り口です。

 

付近には、「ほぼ日刊イトイ新聞」の看板が立てかけてありました。これを見てなんとなくテンションが上がってしまうのは、僕だけではないはず。

 

扉を開けて中に入ると、待合スペースになっていました。

 

木でできたちっちゃな小屋のようなスペース。こちらに座って、オフィスを案内してくれる方を待っていると……

 

視線の先にゴリラがいました!

このリアルなゴリラの像は、2012年のうるう年の日に実施した、社員全員でサボる「サボる日」にちなんだもの。その日、糸井さんは千葉の動物園でゴリラと会話をしたそうなのですが、その数日後、オフィスに通販で買ったこの置物が届いたそうです。

 

目力がすごい……!

 

ほかにも待合スペースには、ほぼ日さんで展開されているさまざまなものが並んでいました。

 

こちらは、ゲーム「MOTHER2」とコラボした、ほぼ日手帳カバー。僕も持っています。

 

糸井さんの人形も置いてありました。

 

待合スペースを抜けると、広々とした空間が現れました。

 

ひな壇が設置されているので、通称“ひな壇前”と呼ばれているそうです。

 

“ひな壇前”は、社員同士の打ち合わせや雑談などが自由にできるスペースとして使われているほか、

 

社員全員で集まる「朝のミーティング」を、週2回行っているそうです。僕も少しだけ参加させてもらいましたが、社員さんが集まっているのは壮観でした。

 

“ひな壇前”を抜けると、「パン屋」と書かれたオープンな会議室がありました。「なんでパン屋なんだろう?」と思っていると、

 

壁に映画『魔女の宅急便』の絵が!

みなさんご存じだとは思いますが、『魔女の宅急便』のキャッチコピー「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」は糸井さんが考案されたもの。ということでここに飾ってあるのでしょうが、「グーチョキパン店」みたいな作品に直接絡めた名前ではなく、「パン屋」にしたのが逆にすごい(笑)。

 

続いて案内されたのは、執務スペース。

ほぼ日さんでは、4カ月に一度、全社員でくじ引きで席替えを行っているそうです。隣の席になった社員同士がコミュニケーションを取ることで、どんな仕事をしているのかがわかり、職種が異なる人でも相手の仕事に共感が生まれやすいのだとか。

 

執務スペースには、デザイナーさん向けの作業コーナーもありました。

 

こちらは、スタジアム通りに面したフリースペース。窓が多くて開放感がありますね。

 

窓からは秩父宮ラグビー場や神宮球場が見えるので、得点が気になって様子を見に来たり、夕焼けを眺めにきたりする人が多いそうです。

 

執務スペースを上から見るとこんな感じ。

 

オフィスには、いろいろな場所に小屋のようなミーティングスペースが設置されていました。社員同士の雑談やオープンな会議など、気軽に使われることが多いとのこと。このようなオフィスデザインも、ほぼ日さんが大事にされているコミュニケーションに一役買っているのでしょう。

オフィスにファミレスのようなミーティングスペースを設けている企業は増えてきていますが、これくらいのサイズの半個室もコミュニケーションが捗りそうですね。

 

続いては、執務スぺースのらせん階段を上って、10階にある会議室を見ていきます。まず案内してもらったのは「圓(えん)」。

 

扉を開けると、中は和室になっていました。高級感があるので大事な来客や商談にしか使われない特別な部屋なのかと思いきや、社員が連れてきたお子さんが遊ぶなど、気軽な感じで使っているそうです(笑)。

 

このほかの会議室には、各部屋に飾ってある絵にちなんだ名前がついています。こちらはウディ・アレン監督の映画『Annie Hall(アニー・ホール)』のタイトルを冠した部屋。

 

続いて案内してもらったのは、キッチンスペース。

 

ほぼ日さんでは、週に1回みんなでご飯を食べる「給食」を行っており、そこで振る舞う料理をこちらで作っているのだとか。

 

「炊飯器が3台もあってすごいなぁ」と思っていたら、給食ではこの炊飯器たちが2回転半もするそうです。

 

こちらは、給食を食べたり社内外のイベントを開いたりするほか、社員全員が集まるミーティングなどにも使っているホールです。僕が行った日は、これから格闘家・高阪剛さんによる体操の時間があるとのこと。

 

糸井さんが西武百貨店のキャッチコピーとして書いた「おいしい生活」を見つけたのでパシャリ。

 

ホールの正面には、ほぼ日で販売する商品など物撮り用の撮影スタジオもありました。僕が行ったときはちょうど9月から発売になる「ほぼ日手帳2018」の撮影中でした。

 

こちらは、「garlic(ガーリック)」という名前の会議室です。

 

ホワイトボードに何か書いてあると思って近づいてみると、こんな文字が。

「感じる。思う。考える。」

これは糸井さんが書かれたもので、最近の社内ミーティングのテーマだったそうです。どんな話だったか気になりますね。

 

そして、最後に案内してもらったのが「bouillon(ブイヨン)」。

 

ブイヨンの名前でピンと来た人はおわかりかと思いますが、こちらは糸井さんの部屋 兼 会議室。

 

ちなみに、ブイヨンは糸井さんの愛犬の名前で、写真も飾られていましたよ。

以上がほぼ日さんのオフィスでした。

 

のびのびとした雰囲気のオフィスであってほしい

最後に、オフィスを案内してくれた総務の小竹由佳乃さんに、オフィスのコンセプトや上場後の様子についてお話を聞きました。

――木がたくさんあって天井も高く、気持ちのいいオフィスですね。会議室のホワイトボードが色とりどりで、教室のような印象も受けましたが、いったいどんなコンセプトなのでしょうか?

オフィスを移転するにあたって、糸井から「幼稚園のような場所がいい」というキーワードをもらって。最初、そのキーワードが出てきた時には、どういうことなんだろうと思ったのですが、当社が大切にしている「自由であること」を象徴するキーワードだったのかな、と考えました。幼稚園ってすごく自由な場所ですよね。そういった、のびのびとした雰囲気のオフィスにしたかったんだと思います。

――それでホワイトボードが黒板風なんですね。小学校ではなく、幼稚園でしたか。

もちろん、小学校も自由ではありますが、「人の成長過程で生まれる“しがらみ”に縛られる前の、より自由な発想を大事にしたい」という話が社内でありました。幼稚園のような自由さとは何なのかをずっと考えていましたが、先ほど黒板に書いてあった「感じる。思う。考える。」の「感じる」なのかもしれません。

 

上場後に生まれた「ほぼ日」以外のコンテンツ

―― 2017年3月に東証ジャスダックに上場されましたが、上場前と上場後で組織的な変化はありますか?

管理部門に関しては株主さんへの対応など実務的に新しく加わったものは0ではないのですが、コンテンツを持っているチームが上場したから何かが変わったというのはないと思います。

――3月に東証ジャスダックに上場されましたが、上場前と比べて変化はありましたか?

管理部門に関しては、株主さんへの対応といった新たな実務は増えましたが、コンテンツづくりに関して、何かが変わったというのはありませんね。ただ、今までは何かをやるときは、「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトが主体だったんです。それが、「ドコノコ」や六本木ヒルズで開催した「生活のたのしみ展」など、「ほぼ日刊イトイ新聞」だけではないプラットフォームが生まれ始めています。

直近でいうと、新潮社で『考える人』の編集長を務めた河野通和がほぼ日に入社して、ほぼ日刊イトイ新聞の創刊19周年企画として『19歳になったら。』という特別講義を行いました。

――河野さんと早野龍五さんの加入には驚きました。

私たち社員もびっくりしました。「来てくださるんだ!」って(笑)。

 

まとめ

ほぼ日さんのオフィス、いかがでしたでしょうか?

天井が高くて木に囲まれた空間は気持ちが良く、また、思わず入りたくなるような小屋のようなスペースなど、雑談やオープンな打ち合わせがしやすくなる工夫がされていました。機会があったら給食も食べてみたいなぁ。

ほぼ日さん、ありがとうございました!